２０1１年度登頂見聞録-03

５／２３（月）  室賀峠〜摺鉢山880m 歩行時間：約65分   コウモリを差して室賀峠史跡公園を６時２２分に出発した。室賀峠手前にあるアルミハシゴを登って右側の尾根の左手に回って尾根に出た。そこからは広々として防火帯の登山道をゆっくりと歩き６時５５分に着いた。７時２２分には室賀峠史跡公園（田園空間博物館）に着いてしまったが雨だったのでのんびりと過ごしていたが雨は止んでしまった。が夜には再び雨が降ってきた。 室賀峠から摺鉢山への登山口(ハシゴを登る)          「摺鉢山  梅雨空踏み 古城かな」・・・雲劉 「雨々と 室賀偲びに 寝入るかな」・・・雲劉 「室賀峠 尾根伝いに 梅雨の峰」・・・雲劉 ★室賀峠史跡の由来   室賀峠は古代より、東信と北信をむすぶ要路として［善光寺道］とも呼ばれている峠です。戦国時代、上田原合戦で武田信玄に勝利した村上義清が、その帰途、ここの松に鎧をかけて休み激戦をふり返ったと伝え「鎧（よろい）かけの松」と呼ばれ、その松も今は二代目となっています。この公園は、上室賀自治会が地治会が地域の活性化を目指し、昭和６１年（１９８６）に万葉歌など４基の歌碑を建てました。 ★室賀峠史跡公園にある万葉集短歌    「春はもえ 夏は緑に くれないの まだらに見ゆる 秋の山かな」・・万葉集巻十    「千早ふる 神の御坂に 幣帛まつり いわういのちは 母父がため」・・万葉集巻二十一    「萩の花 尾花葛花 なでしこの花 女郎花 また藤ばかま 朝顔の花 」・・山上憶良577577    「風越の 峰の上にて 見る時は 雲は麓の ものにぞありける」・・勅撰和歌集    「石ばしる 垂水の上に 早蕨の 萌え出る春に なりにけるかも」・・志貴皇子(勅撰和歌集) 郷(さと)し 朧(おぼろ) 早蕨(さわらび) 出(い)る 幣帛（ぬさ） 父母（おもちち） 女郎花（おみなえし 麓(ふもと) 志貴皇子(しきのみこ) 垂水(たるみ) 「春がきて 室賀峠は にぎやかに                                  小鳥囀り 史跡ついばむ」・・・雲劉 「峠ゆく 室賀の里の 香ワラビの                                  葉にしたたるに 夢ここちかな」・・・雲劉 「山々の 春心よみ 峠よき                                  登山の歩にと 室賀思えば」・・・雲劉 「泊まりにと 室賀峠の 史跡にて                                  車中泊しみ 春さえずるに」・・・雲劉 「春峠 摺鉢山へ 行く歩にも                                  室賀に郷し 思うゆるかも」・・・雲劉  ５／２４（火）  室賀峠〜大林山1333m  歩行時間：約190分  修那羅の泉−修那羅峠つつじの丘   朝降っていた雨も止んで室賀峠史跡公園を９時５２分に出発した。室賀峠から鉄塔へと登って、その先から広々とした防火帯の急登して２つのピークを越えた。１０時１７分にクサリの無いゲートのある林道に出た。林道を左へと歩き右手のコルヘの階段へと僅か登って１０時２４分に着いた（室賀峠へ1.4km80分・九竜池へ1.1km60分）。急登も終わり尾根歩きをして分岐に１１時６分に着いた（反射板へ1.1km30分・風越へ1.1km30分・大林山へ0.6km50分）。更に10分程で、杉大門・８合目を過ぎ１１時２８分に大林山（氷沢山ひざわやま）に着いた。 室賀峠、工事中のカンバンの先をまっすぐに行く 両脇に松林がある、室賀峠〜氷沢山への尾根道 「氷沢へと 松林ゆき 若葉呑む」・・・雲劉         「沁む松に  尾根歩道の 氷沢山」・・・雲劉 「氷沢山 尾根歩に松や  軽き足」・・・雲劉 「氷沢山 蕨お辞儀し 日和かな」・・・雲劉      「室賀から 尾根は若葉の 氷沢山」・・・雲劉 大林山、山頂風景   山頂でワラビを取って１２時頃下山へ、１３時に室賀公園に着いた。その後、県道２７３号線沿いの修那羅(しゅなら)の泉で洗濯をして水を汲んだ。この水場の広場に自動車が回転できるようになっていたがウンコがしてあった。水場としての園内にウンコをするとは赦しがたい行為である。   気分をこわしつつ修那羅峠に着いた。案内板を見たら［つつじの丘］へのハイキング道が示されていたので出かけてみた。修那羅峠の東側の山道へちょっと歩いたらアズマヤがあった。更に奥へと歩き、右へカーブしてピークに着いたが、ここまでのようであった。誰も来ないのか手入れがされていなかった。   その後、国道１４３号線に出て青木峠のトンネルを潜って直ぐに右手への林道に入った。丸山の西側をぐるっと回って広々とした処を過ぎ林道分岐を右に入って直ぐに広々とした車が５０台は止められる空峠に着いた（青木峠、明通トンネル〜空峠まで２．４km）。付近を散策していたら空峠の北西側に馬蹄観世音（明治＊年）が見つかった。これは誰かがここに何処から持ってきて置いていったようであったが、馬頭観世音の願いを香らすためにも辺りを整備した。     空峠の広場、写真右の真っ直ぐの林道へ峠から左へ登る 「空峠 馬蹄観音は 春さみし」・・・雲劉 「空峠 望む若葉の 朧かな」・・・雲劉     「広いかな 身は空峠の 春の香」・・・雲劉