２０１１年度登頂見聞録-01

第５９回、信州美ヶ原付近の山旅
２０１１年６月２０日～７月６日（１７日間）

「つらき日と人生にこそ自然への山にもすがる我が心かな」・・・雲劉

さあー鬱々錚々(うつうつそうそう)然たりと
山旅へと愛車にて向かった
はてさてと勇走りで何処へ
あの山へ・・この山へ・・
思いを巡らしつつ走る
山の自然の山河に草木に
交情を知りえようと奔するかな

６／２０（月）
梅雨の曇り空の中をいつもの様に山旅へ出発した。国道１８号線から上田市に入り国道１４３号線を走り青木村から県道１２号線～県道１８１号線へ、木々の葉が滴り覆いかぶさるような舗装された細い車道を走り何時でも雨が降りそうな気配の保福寺峠に着いた。愛車を止めた広場の草を刈っていたらアヤメがあった。夕方には雨となり次の日には紫色のアヤメが咲いていた。

保福寺峠の広場

「保福寺のウエストン碑は峠雨」・・・雲劉

「見えるかな
アルプス山々
                    ウエストン」･･･雲劉

★ウォルター・ウエストン碑・・・四賀村・青木村
  ウォルター・ウエストン(１８６１～１９４０年）
  英国宣教師、明治２１年から大正４年まで都合３回来日し日本アルプスを世界に初めて紹介した人であり保福寺峠を越えたのは明治２４年８月２日と推定される。

★［日本アルプス登山と探検］ウォルター・ウエストン著の一節・岡村精一訳
  午後１時少し過ぎ、私達は人力車に揺られながら、上田町を擁している山囲いの渓谷を横切って行き、保福寺峠を越え松本に西走する道に沿っていた。（中略）午後６時、私達は海抜四千五百呎の山頂に達した。それから、その山稜の割れ目の左側に在る小さな円丘に立つと、私達の心引かれていたあの大連峰の全景が、突然眺められた。私達は思いがけなくその眺望に接したので、ただ驚嘆（きょうたん）するばかりだった。

「保福寺の峠から見つに雨濡れて
我れウエストンほら山景な」・・・雲劉

６／２１（火）
保福寺峠-二ツ石峰1563m-入山1626m-御鷹山1623m 歩行時間：約337分
葉は穏やかに靡き雨も止み８時に出発した。保福寺峠の登山口には［十観山へ9.5km］ど表示されていた。草や笹は低く歩きやすく快適に登ってバラ線を通ってピーク1449mに１３分ほどで着いた。防火帯らしき尾根にはワラビが広がっている。その防火帯の尾根を下って登り返して尾根の大石の左を巻いて登り右側に植林帯となってワラビの葉が繁る斜面を過ぎ分岐の尾根から左へ少し登って展望のない二ツ石峰に８時４３分に着いた。

正面に登っていく道がある

僅かの休息後、分岐へと戻って、その先へと尾根を下って、途中からやや右下へとシダ類の繁る斜面を降りて林道へ出た。林道を北へと５分程歩き尾根の林道分岐のＹ点のやや右から尾根斜面へ取りついて植林帯と自然林との間を登って行った。ピーク1548mから少し下り登り詰め御鷹山への分岐を過ぎ展望の無い入山に９時５０分に着いた。分岐に戻って御鷹山への尾根を忠実に歩き１０時３７分に正しい御鷹山に四週間ぶりに着いた。下山は歩いて来た尾根を戻った。

「御鷹山噤む祠の梅雨の草」・・・雲劉

「入山へ誰が来るのか梅雨に泣く」・・・雲劉

御鷹山、山頂の祠

山頂風景

  その後、三才山峠へと走らせようとしたが、武石峠への林道が通行止となっていた。止む得ず西へと下って月沢からの戸谷峰への登山口へ行こうとしたらダム補修工事の為に通行止めとなっていた。ここも諦めて国道１４３号線を走り、三才山トンネル有料道路の国道254号線へ、右手のドライブインを過ぎて帯所橋手前の右側の駐車帯に愛車を止めた。ここで車中泊したが夜中に大型車の走りが多く寝不足気味になった。

    国土地理院地図観覧［林道分岐のＹ点地点］
    http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=361929&l=1380418

駐車帯 [信濃東信線L71～L73]の順巡路の入り口

６／２２（水）
野間沢橋-戸谷峰1629-六人坊1618-三才山歩行時間：約294分
帯所橋を５時３５分に出発した。５分で野間沢橋(標高1000m)に着き、[信濃東信線L71～L73]の順巡路への階段を駆け上がって沢沿いに歩き石がゴロゴロする所を過ぎ水が滲み出る所を過ぎた。沢から右へトラバースぎみに１０分ぐらいして松の木が多い尾根を登り鉄塔NO71に着いた。鉄塔NO72～73のある尾根に出た。ここから左へと１５分登って戸谷峰に６時５５分に着いた。

「戸谷峰や躑躅に躍り潤う花」・・・雲劉山頂風景

山頂で僅かのワラビを取った。鉄塔へと下山して、ここから更に東への尾根を歩きピークを越えて鉄塔を過ぎ、最近尾根道の整備された細い尾根を登り六人坊～、８時５０分に三才山へと登った。

「梅雨尾根に 六人坊の 願意かな」・・・雲劉

三才山、山頂風景登山道

下山は鉄塔NO73への一歩手前のピークのコルから左への獣道を利用して順巡路に出て下って野間沢橋～帯所橋に１０時３４分に着いた。その後、国道254号線を西へ～県道284号線を走り途中で少し方向音痴になりつつ扉峠への松本和田線の県道67号線へと走った。途中からよもぎこば林道へと走り、三城を過ぎ、県民の森への[林道管理車道線]に入って荒れた車道を1.2km走り終点の細長い広小場(水+トイレ+駐車場+東屋+キャンプ場)に着いた。夕方から雨となった。

国土地理院地図観覧［三城、県民の森の広小場地点］
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=361237&l=1380657

車道終点、駐車場