２０1１年度登頂見聞録-16

１０／１８（火）  五八木-苗名滝   ４時ごろから雨が降ってきた。５時ごろには小雨か霧雨となり寒々しい空気の流れを感じる中で朝食を済ませ愛車を走らせた。途中で［五八木（ごはちぎ）］に立ち寄った。 ★五八木（ごはちぎ）の由来   五八木の巨木は樹齢いずれも１００年以上を数え植物学上でも珍しい特定少面積の中に多種類の樹木を有し、杉野沢の地名となっている杉を除いては、鮒・ミズナラ・ハリギリ・イタヤカエデ・ヒリキの五種があり量の多いことを意味する「八」と複合して五八木の地名が生まれた。ここは名鏡、野尻湖の展望台として絶好の地であり、また往時から笹ヶ峰と杉野沢との交通路の中継点となっており巨木に覆われた緑蔭は旅する人達の憩いの場として今も昔も変わらず親しまれている。 五八木の森 「五八木や 笹ヶ峰人 憩い森」   その後、杉野沢から苗名滝駐車場に愛車を止めた。着いた時は雨が降っていた。観光客は一台の車しかいなく物静かな雰囲気が漂っていた。９時を過ぎてきたら雨も止み観光客もパラパラとやってきた。やっと腰を上げて苗名滝へと観光気分で出かけた。     滝から帰った後の駐車場   苗名滝の紅葉は少し早いかな程度で なかなかの紅葉を見せつける苗名滝であった。９０分ぐらい居すわって写真を撮ってから帰った。 「山旅や                 最後の歩き                        紅葉かな」 苗名滝・あいにくの曇り空 「秋雨を                  よせ森深し                  苗名滝」 「轟音に                      落下し秋舞う                      苗名滝」 ◆山  ぎ  り・・・深山鏡子（みやまきょうこ)       山 ぎ り  低いうめき声をたてながら  山ぎりが流れてきた  夏草の匂う彼方  こっそりと人が通る  さみしいときの  道づれの  ひそ ひそと頬につめたい  山ぎり  小鳥さえ だまってしまった  山路に  両の手をくみ合わせて  私は一人で聞き入っている  山ぎりのこえの  さみしさの果を 「関川の 苗名滝にも 豪雨から                                       快に誘いし 秋飛沫かな」        昼食をすませ杉野沢の［苗名の湯（４５０円）ドライヤー使用料１００円］に浸かって杉野沢公園で洗濯をして水切りに乾していたら、付近のおばあちゃんが小犬を散歩して話しかけられ、長々と里の話しに昔話しに紅葉の花が咲いた。その後自宅へと帰ったら須坂は晴れていた。 ３週間の山旅にして 秋雨の日々に嘆息し ６日の休息に書に耽る 我が身の健康維持に 苦慮しての登山は初心と 前途慎重に登り歩いた この山旅ぞ秋の深まり 精励なる登山の誉れなり 「山旅を 我が家と思い 秋の色」 「寂しきな 山旅終わり 秋の家」   轟音（ごうおん） 精励（せいれい） 褪（さ）むる 浴（あ） お瞳（めめ）