◆７、恋愛・付き合い
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愛情と欲情が溶け合ったときには、
恋愛はほとんど友情に近い穏やかさをおびる・・・アンリ・ド・レニエ
男がもっとも情を込めて愛している女は
必ずしも一番愛したいと思っている女ではない・・・アンリ・ド・レニエ |
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「キミだけだよ」と言う相手がいいか、
自由にさせてくれる相手がいいか？
松本一起「愛についての１００の質問」
束縛する愛、自由にさせる愛、どちらもありますが、理想は「ほどほど」であることです。しかし、現実にはそれを理解できる男性はそんなに多くはありません。愛した人に「キミだけだよ」と言う男がいます。僕には、「キミだけだよ」という言葉の裏側から、「僕だけを見ていればいい」と言う声が聴こえてくるのです。僕以外と喋ってはいけない、と。食事にも遊びにも行ってはいけない、という声が聴こえでくるのです。
彼は言葉と視線で女性を束縛しょうとします。そんなの窮屈だと思いませんか。のびのびとしていたいと思いませんか。「束縛」の次に登場するのが「嫉妬」です。この二つの現象はワンセットになっているようで、結局は「喧嘩」につながってしまうのです。「キミだけだよ」という優しく生温いささやきには、二人の関係を駄目にする魔物が潜んでいるようなのです。ひとときの甘いささやきに耳が気持ちよくなっているだけで、きっといつか問題が生じます。
でも女性のほうから、そういう愛し方をやめてほしいとは言えません。「キミだけだよ」と言われているときには、相手の束縛への欲望に気づかないのです。気づいたときには、喧嘩が始まっていたということが少なくありません。自由にさせてくれる相手は器が大きな感じがします。
でも、自由にさせてくれている裏側の真意が気になります。自分のほうも自由に何かをしているのではないか、と。まあ、こんなことを考えていたら、どんな人ともおつきあいできなくなってしまいますけれど。理想的には、やはり「ほどほど」の束縛と自由があればいいと思うのです。おつきあいしている男性とばかり逢っていても、生きる世界が片寄ってしまいます。会社の人たちや学校の人たちと食事に行ってきたら、と勧めてくれるような男性がいいですね。
僕以外の男性ともいろいろな話をしてみたらどう、と大きくかまえていてくれる人、女性の視野を広げてくれるような男性が理想です。これからは、愛する女性を信じて、広くこの世の中を泳がせてくれる男性が増えてほしいとも思うのです。
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結婚は多くの苦痛を持つが、
独身生活は喜びを持たない・・・アレティーノ
女性が最も激しく愛するのは往々にして最初の愛人であるが、
女性が最も上手に愛するのは常に最後の愛人である・・・アンドレ・プレヴォ
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41、恋愛がうまくいかないと
仕事もうまくいかないのはなぜ？
・・・松本一起「自分を変える１００の質問」
考え方を変えてみましょう。恋愛している人の多くは、恋愛をすべての中心、基礎に置いてしまいがちです。つまり、恋愛を自分のいちばんの土台にしてしまうのです。そして、その上に、仕事や趣味や習い事や食事や、ありとあらゆる日常を積んでいるのです。そのため、恋愛が崩れると、すべての日常が崩れるというわけです。
ですから、恋愛も仕事も趣味も食事も、何もかもを本棚のように横に並べるようにするのです。そうすれば、何かひとつが抜けても、ほかが崩れることはないはずです。イメージではわかるけど、具体的にはどうすればいいの？ と質問してくる人がいるでしょう。しかし、具体的な行動に移す必要はないのです。
そのイメージを自分の中にインプットすることが大切なのです。まずはあなたの意識を変えることが大切なのです。うまくイメージできると、それだけで楽になれるし、実際の恋愛もうまくいくようになります。チマチマした嫉妬なんかしなくなりますし、人間としてもっと大きな恋愛ができるようになるでしょう。
日々、レンアイ、レンアイ、とそればかりにふりまわされることなく、今日は仕事、今日は趣味、今日は食事、とあなたにとっての”今日のいちばん”に向かって行動できるようになります。もちろん、今日は仕事、といってもそれだけをするわけではありませんよね。同じ日に習い事があったりします。そのときどきのことに、夢中になれる自分をつくるのです。仕事も趣味も食事もほかのすべても、人間として何かに夢中になることで自分を成長させてくれる訓練機関なのかもしれません。
ある瞬間は、恋愛に夢中になって人間形成をしているのです。仕事のときは、仕事に夢中になって、自分自身を育てる。それらのすべてがあなたの魅力をつくり上げているのです。いつも恋愛が自分の土台になってしまっている人は、この点を忘れないでください。人生はもっともっといろいろな可能性にあふれているものなのです。
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セックスのとき男は無言
・・・アラン・ピーズ+バーバラ・ビーズ、訳藤井留美「話を聞かない男、地図が読めない女」238
男は一度にひとつのことしかできない。だから勃起中は車の運転ができないし、しゃべることも、人の話を聞くことも難しい。だから女は、男の息づかいで進みぐあいを察しなくてはならない。男は女から、こんなこともできる、あんなことをしてあげるといった「いやらしい」言葉を言ってもらうのが好きだが、それもセックスの前であって、最中ではない。
真っ最中に女から話しかけられると、男は方向感覚を失い、ついでにあっちも萎えてしまう。セックス時に男がもっぱら使うのは脳の右側で、目先のことに集中していると、男はほとんど何も聞こえなくなることが実験でもわかっている。セックス中に話をするためには、男は使う脳を右から左に切りかえなくてはならない。女はマルチトラックだからセックスもおしゃべりも思いのまま。
しかし言葉第一の女にとって、話すことは前戯の欠かせない一部分だ。セックスの途中で男が話すのをやめたら、自分に興味がないのかと女は思うだろう。そんな女の要求を満たすためには、男は前戯中のラブトークを練習しなければならない。女もセックスの最中にあれこれしゃべるのを控えて、言葉でなく声で感じていることを表現しょう。
そうすれば男も前向きな反応を返してくれる。男は言葉で話しかけられると、返答しなければと焦り、肝心の瞬間を逃しかねない。女の脳は性欲に対して、男ほど劇的に変化することができない。だからセックスの最中、男がすっかり夢中になっているときでも、女は周囲の音や変化を意識している。巣を守る本能として、子どもに危険が迫ったときすぐ気づくためである。
男性諸兄はすでに経験ずみだろうが、壁が薄く、ドアに鍵のかかっていない部屋や、屋外でことにおよぼうとすると、たいてい女はいやがる。脳にプログラミングされたこの恐怖は、女がひそかに描いている願望−衆人環視のなかでのセックス ー の裏返しでもあるのだが。 |
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30、「恋愛で得られるもの」って何？
松本一起「愛についての１００の質問」
恋愛の中に哲学を取り入れようとしないでください。恋愛で人間をさぐりたい、と意図しないでください。恋愛で涙の味を知りたいと思わないでください。人から羨ましいと言われたいだけなら、今目の前にいるその人と恋愛を始めてはいけません。だってその人は、本当にあなたを守りたいと思っているのですよ。
恋愛で何かを○○したい。そのような考えを恋愛に持ち込んではいけません。心がビピッと何かを感じたのです。恋する気持ちがあふれ出てきたのです。そんな単純で純粋な気持ちを大切にしてください。あなたの正直な感覚を大切にしてあげてください、と言いたいのです。
それを素直に感じられたとき、あなたとあなたの気持ちは一つになります。恋愛は、離ればなれになったあなたの体と気持ちを近づけ、一つにしてくれるエネルギーなのです。その思いを、ずっと忘れないでください。人間は本当に欲張りな生き物なのです。あんなにその人を思った気持ちをすぐに忘れて、違うことを考え始めてしまうのです。この恋で得られたものは何だろう。男について、どんなことがわかったのだろう。
もし、あの人が相手だったらどんなふうだろう…・。そんなふうに考えるのは欲張りという以外に言い方はありません。ビピッと感じた瞬間には、とても偉大で神々しい思いが込められているというのに。その恋愛は、世界にたった一つの「恋愛」なのです。体と気持ちが一つになったその瞬間を、「恋愛」を感じた気持ちを、記憶に焼きつけてください。
あなたの気持ちと体が、ある一人の人に向かったその瞬間の混じりっけなしの感情を絶対忘れないでください。そうすれば、人からどう思われているかを考えたり、簡単に別れたりすることなどないはずです。喧嘩したい気持ちもおさまり、もっと相手の人を大切にしたくなるのです。 |
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恋とは自分本位なもの、愛とは相手本位なもの…美輪明宏
嫌な女も好きな女もあり、その好きな女にも嫌なところがあって、
その興味を持っている全ての女の中で、
一番あなたが好きだと云われてこそ、
あなたは本当に愛されているんじゃありませんか？・・・夏目漱石
女は自分の美点のために愛されることにときとして同意するが、
常に好むのは、自分の欠点のために愛してくれる人のほうだ・・・A・プレヴォ
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