*考察論
登山していて高い山の上に突然と広々とした湿原と出会うとスカッとした心身にさせてストレスがどこへ消えてしまいます。そん湿原は山頂を踏む感激とは、また違った趣を与えてくれています。森林の窮屈な所から広大な湿原へ、これぞまさしく登山脳を刺激させてくれています。ただ高きが故に高き峰の頂きに登る山々だけではなく湿原の存在する山なども れきっとした登山なのです。是非とも湿原をいざなって愛して欲しいと思います。
苗場山、広大な湿原
苗場山、山頂のニッコウキスゲ |
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湿原は別世界の楽園
いざなって
くれているお花さん
登山の楽しみに湿原があります
登山口から登ってゆくに従って
心身はウキウキとはしゃぎます
森林を抜け出てパッと広がる湿原
一瞬 我を忘れて溶け込む別世界
あー これぞ登山の一つの醍醐味
私の訪れを待っていたお花の香り
霧の靄につつまれた湿原の香り
お花さんと語ろうとも誰が咎めよう
私はお花を愛する登山者です
「お花さん
おはようございます」
挨拶をすれば
心身の中で振り向いてくれます
「どうだい 私は綺麗かな」
「うーむ」
「あちらのお花さんがいいのかな」
「こらこら浮気はするなよ」
「気に入ったら
写真ぐらい撮っていけよ」
「はいはい では」パチリ・・・・・
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「おーい こちらへおいで」
「おれたち昆虫も愛でてくれよ」
「おれたちの動きに
邪魔たてするなよ」
「おいおい 蝶々だっているのだよ」
「おれたちの密を吸う
邪魔をするなよ」
「分かっていますよ
昆虫さんに蝶々さん
ほかの生き物さん」
「調子に乗って
アリンコの餌になるなよ」
「目がくらんで
蜘蛛の巣にひっかかるなよ」
湿原からのお誘い
多くテンヤワイヤな私かな
誘ってくれている湿原のお花さん
誘われて褒めて撮って千鳥足で
あっちへ こっちへ 闊歩してゆく
天候がめげずとも
お花さんが明るくしています
蝶々さんが陽気に舞っています
昆虫さんが気楽に動いています
私はお花さんに
囲まれて天国のような楽園かな
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平ヶ岳、池糖が多く点在する湿原 |
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湿原に広がる池糖さん
無言で いざなっています
青く澄み渡る空ともなれば
湿原に広がる可愛い池の群れ
池糖さんに映る景色が生きてきます
周囲を映してくれます
遠くの山々を映してくれます
覗き込めば私が映るかな
池糖さんとの夢物語・・・・・
虫たちが元気に泳いでいます
ジッとして様子を伺っています
池糖さんから景色を見つめて
自然の香りを浴びています
香る空気に癒されています
これぞ誠に深呼吸すれば
免疫力が新鮮になったのかな
心身共 活力旺盛になったのかな
池糖さんと語り合っての楽園
清々しく過ごして時が過ぎ去ります
お別れへの挨拶に池糖さんの花が咲く
池糖さんのいざないの精霊が囁く
囁きを聞きながら離れがたし
歩は一歩々登山道へ千鳥足
私の心に池糖さんが宿って故郷です
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会津駒ヶ岳の奥、中門岳にて 湿原が広がる |
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山のお花さん
可憐にいざないます
春から暖かき夏山へ
待ちに待ったお花さん
さあ 迎えてくれるかな
お花さんが咲いているかな
うきうき わくわく
登山口から森林帯へ
もう地面に疎らに可憐に
咲いているお花さん
人の悟りをうるに
花に大地に宿るがごとしかな
やあ 咲いているね
深閑とした森の中でお花さん
無口でジーと大人しくしています
話しかけるともなく咲いています
そんなお花さんが可憐で好きです
山野草のお花さんは謙遜して
私の心を癒す誠の姿なのです
いくつものお花さんたちとお会いして
登り詰めていけば高山帯に出ました
人に花の香りに
仄かに夢に見えて慕うかな
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森林限界となりつつ
お花畑が広がりつつ
更に高度を上げて登っていきました
可愛い小さなお花さん
ずんぐりむっくりのお花さん
色とりどり咲き誇るお花さん
私はお花さんたちに囲まれて
幸福な登山が約束されました
現実にふれてこそ
花の思いは悟りなりかな
パチリパチリ撮ってはよそ見して
景色にも感嘆して花園の散歩
見るも撮るも私の楽園かと
お花さんの夢は私の実り
お花さんは子孫への実り
お花さんに愛でて語り会うに
実りは私の心の遺産となります
その遺産は私の故郷なのです
静か心身込めて
みれば花皆自得かな
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クガイソウ リンドウ ナデシコ
 
マツムシソウ
コマクサ |
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