万葉集巻4-583
ツユクサ科
つきくさ
(つゆくさ) |
「月草の うつろひやすく 思へかも
我が思ふ人の ことも告げこぬ」・・大伴坂上大嬢
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万葉集14-3432
ウルシ科
かづのき
(ぬるで) |
「足柄の 吾を可鶏山の 穀の木の
吾をかづさねも 穀割かずとも」・・作者不詳
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吾（わ）
可鶏山（かけやま）
穀（かづ）
割（さ）
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万葉集2-2480
ヒガンバナ科
いちし
(ひがんばな) |
「道の辺の いちしの花の いちしろく
人皆知りぬ 我が恋妻は」・・作者不詳
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辺(へ)
我(あ)
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万葉集14-3432
カバノキ科
はり
(はんのき) |
「引馬野に にほふ榛原 入り乱れ
衣にほはせ 旅のしるしに」・・長忌寸奥麿
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引馬野（ひくまの）
榛原（はりはら） |
万葉集14-3444
ユリ科
くくみら(にら) |
「伎波都久の 岡のくくみら われ摘めど
籠にも満たなふ 背なと摘まさね」・・作者不詳
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伎波都久（きはつく）
籠（こ）
満（み）
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ユリ科
かたかご
(かたくり) |
「もののふの 八十娘子らが 汲み乱ふ
寺井の上の 堅香子の花」・・大伴家持
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八十娘子（やそをとめ）
乱（まが）
堅香子（かたかご）
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万葉集7-1357
クワ科
クハ(桑) |
「たらちねの 母がその業る 桑すらに
願へば衣に 着るといふものを」・・作者不詳
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業（な） |
万葉集2-9
ブナ科
カシ(アラカシ) |
「静まりし 浦波騒く わが背子が
い立たせりけむ 厳橿が本」・・額田王
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背子（せこ）
厳橿（いつかり）
本（もと）
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万葉集5-810
アオギリ科
ごどう
(あおぎり) |
「いかにあらむ 日の時にかも 音知らむ
人の膝の上 我が枕かむ」・・大伴旅人
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音（ こえ ）
上（ へ ）
膝（ ひざ ） |
万葉集16-3786
イバラ科
さくら
(山桜) |
「春さらば 挿頭にせむと 吾が思ひし
桜の花は 散りにけるかも」・・作者不詳
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挿頭(かざし)
吾(あ)
思(も) |
万葉集3-259
スギゴケ科
こけ
(すぎごけ) |
「何時の間も 神さびけるか 香具山の
ほこ杉が本に 苔生すまでに」・・甲島足人
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鉾榲（ほこすぎ）
鉾榲（ほこすぎ）
薜（こけ・苔）
生（む） |
万葉集10-2315
ブナ科
しらかし
(白橿) |
「あしひきの 山路も知らず 白橿の
枝もとををに 雪の降れれば」・・柿本人麻呂
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白橿(しらかし) |
万葉集7-1099
ブナ科
しひ
(椎) |
「片岡の この向つ峯に 椎蒔かば
かたをかの このむかつをに しひまかば
今年の夏の 陰にならむか」・・作者不詳
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万葉集11-2754
ブナ科
かしは
(柏) |
「朝柏 潤八川辺の 篠の目の
偲ひて寝れば 夢に見えけり」・・作者不詳 |
朝柏（ あさかしは ）
潤八川辺（ うるやかはへ ）
寝（ ぬ ）
夢（ いめ ） |
万葉集24-3494
カエデ科
かえるで
(やまもみじ) |
「子持山 若かへるでの もみつまで
寝もと吾は思ふ 汝は何どか思う」・・作者不詳
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万葉集18-4106
ちさ(えごのき) |
「知左の花 咲ける盛りに 愛しきよし
その妻の子と」・・大伴家持
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知左（ちさ）
愛（は） |
万葉集6-925
トウダイグサ科
ひさぎ
(あかめがしわ) |
「ぬばたまの 夜の更けぬれば 久木生ふる
清き川原に 千鳥しば鳴く」・・山部赤人
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久木（ひさき）
生（お） |
万葉集4-669
ヤブコウジ科
やまたちばな
(やまこうじ) |
「あしひきの 山橘の 色に出でよ
語らひ継ぎて 逢ふこともあらむ」・・春月王
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山橘(やまたちばな)
継(つ)
語(かた) |
万葉集3-322
マツ科
おみのき
(もみのき) |
「臣の木の 生ひ継ぎにけり 鳴く鳥の
声も変らず 遠き代に 神さびゆかむ」・・山部赤人
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臣 ( おみ ) |
万葉集8-1461
マメ科
ネブ
(ねむのき) |
「昼は咲き 夜は恋ひ寝る 合歓木の
花吾のみ見めや 戯奴 さへに見よ」・・紀女部
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吾 ( あれ )
戯奴 ( わけ )
寝 ( ぬ )
合歓木 ( ねぶ ) |
万葉集10-1859
ジンチョウゲ科
さきくさ
(みつまた) |
「春されば まづ三枝の 幸くあらば
後にも逢はむな 恋ひそ吾妹」・・柿本人麻呂
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吾妹(わぎも)
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万葉集10-2296
モクレン科
さねかづら
(びなんかずら) |
「あしひきの 山さな葛 もみつまで
妹に逢はずや 我が恋ひ居らむ」・・作者不詳
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葛(かづら)
我（ あ ）
妹(いも)
我(あ)
居(を) |
万葉集20-4387
ヒノキ科
このがしは
(このてがしわ) |
「千葉の野の 児手柏の ほほまれど
あやに愛しみ置きて誰が来ぬ」・・太田部足人
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野(ぬ)
児手柏(このてかしわ)
愛(かな)
誰(た)
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万葉集29-4164
クワ科
ちち
(いぬびわ) |
「ちちの実の 父の命柞葉の 母の命
おほらかに情尽して念ふらむ
その子なれやも」・・大伴家持
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柞葉(にほそ) |
万葉集14-657
イバラ科
はねず(にわうめ) |
「思はじと 言ひてしものを はねず色の
移ろひやすき 我が心かも 」・・大友坂上郎女
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万葉集2-90
スイカズラ科
やまたづ
(にわとこ) |
「君が行き 日長くなりぬ 山たづね
迎へか行かむ 待つは待たし」・・不通王
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万葉集8-1538
キク科
ふじばかま
(藤*) |
「萩の花 尾花 葛花 なでしこの花
をみなへし また藤袴 朝顔の花」・・山上意良
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尾花(をばな)
葛花(くずはな)
藤袴(ふぢはかま) |
万葉集8-1420
スミレ科
すみれ
(すみれ) |
「春の野に すみれ摘みにと 来こしわれそ
野をなつかしみ 一夜宿にける」・・山部赤人
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宿(ね・寝)
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