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大滝・蝶・常念・大天井方面−1



朝日を迎える厳格なアルプス


峰明けて 白き菩提に 常念と」・・・雲劉









 





引きつける常念岳よ


限りなく白い常念岳よ
我を 何故引きつける
常念岳が欲しくて
登ってきたのではない
白い魔神に会いたくて
来たのではない
常念岳に登りたくて
ただそれだけなのさ


限りなく白い常念岳よ
我はいつまでも
会いにきたがるのか
その答えを探しながら
冬山に幾度も来た
常念岳に登り続けて
また冬が過ぎ去っていく






とにかく寒い常念岳



 





山の掟に従おう


あの山を見よ
風が追いかけて
雪を呼んでいる
それでも行くのか
白い妖精が
風に吹かれて
呼んでいる

山に出かけて
雪に吹かれたら
疑うこもなく
躊躇する事もなく
素直に帰ろう
いつかあの山に
登るために







     
前常念岳付近から常念岳                                                      





       
常念岳



常念に 岩は寂しく 雪庇纏う」・・・雲劉





穂高連峰