2005年11月29日の夕方、[西国第三十三番、谷汲山華厳寺]の境内の無料駐車場にて車中泊して翌日雨の中を妙法ヶ岳に登って華厳寺を散策した。華厳寺から歩くと第一番から第三十二番へとお地蔵様に導かれて奥之院に達する。その各お地蔵様の所に有り難い言葉(短歌)が書かれていた。
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第一番観音菩薩 |
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第一番、
「ふたらしや ししうつなしは みくまのの
なちのおやまに ひびくたきつせ」 那智山青岸渡寺 |
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第二番、
「ふるさとを はるばるここに 紀三井寺
はなのみやこも ちかくなるらん」 紀三井山金剛宝寺護国院 |
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第三番、
「ちちははの めぐみもふかき こかわでう
ほとけのちかう たのもしのみや」 風猛山粉河寺 |
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第四番、槙尾山施福寺 |
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第五番、
「まいるより たのみをかるく ふぢいでら
はなのうてなん むらさきのくも」 禁雲山葛井寺 |
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第六番、壺阪山南法華寺 |
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第七番、
「けさみれば つゆをかでりの にはのこけ
さながらるりの ひかりなりにけり」 東光山岡寺 |
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第八番、豊山長谷寺 |
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第九番、
「はるのひは なんえんだうに かがやきて
みかさのやまに はるるうすぐも」 興福寺南圓堂 |
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第十番、明星山三室戸寺 |
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第十一番、深雪山上醍醐寺 |
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第十二番、岩間山正法寺 |
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第十三番、
「のちのよを ねがふこころは かろくとも
ほとけのちかひ おもきいしやま」 石光山石山寺 |
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第十四番、長等山園城寺 |
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第十五番、
「むかしより たつともしらぬ いまぐまの
ほとけのちかひ あらたなりけり」 新那智山観音寺 |
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第十六番、音羽山清水寺 |
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第十七番、補陀洛山六波羅蜜寺 |
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第十八番、
「わがおもふ こころのうちは むつのかど
ただまろかれと いのるなりけり」 頂法寺六角堂 |
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第十九番、霊鹿山行願寺 |
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第二十番、西山善峰寺 |
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第二十一番、
「かかるよに うまれあふみの あならやと
おもはでたのめ とこえひとこえ」 菩提山穴太寺 |
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第二十二番、補陀洛山総持寺 |
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第二十三番、
「おもくとも つみにはのりの かちをでら
ほとけをたのむ みこそやすけれ」 応頂山勝尾寺 |
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第二十四番、紫雲山中山寺 |
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第二十五番、
「あわれみや あまねきかどの しなくに
なにをかなみの ここにきよみず」 御嶽山清水寺 |
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第二十六番、法華山一乗寺 |
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第二十七番、書写山円教寺 |
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第二十八番、
「なみのおと まつのひびきも なりあひの
かぜふきわたす あまのはしだて」 成相山成相寺 |
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第二十九番、
「そのかみは いくよへぬらん たよりをば
ちとせもここと まつのをのてら」 青葉山松尾寺 |
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第三十番、
「つきもひも なみまにうかぶ ちくぶしま
ふねにたからを つむここちして」 竹生島寛巌寺 |
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第三十一番、姨綺耶山長命寺 |
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第三十二番、
「あなたらと みちびきたまえ くわんじと
ほききにより はてぶあゆみを」 繖山観正寺 |
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華厳寺奥之院 |
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第三十三番、
「よをてららす ほとけのしるし ありければ
まだともしびも きえぬなりけり」 華厳寺大悲殿 |
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華厳寺から歩き第一番から礼をして見つめ読み奥之院に着くと西国三十三ヶ所第33番観音札所巡りを済ませたような爽やかな気分にさせてくれる。第一番から第三十三番までの歌を間引いてのせてみました。谷汲山華厳寺に訪れたなら奥之院まで足を伸ばしてみましよう!
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谷汲山華厳寺境内 |
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「現世に 過去から未来 照らしてや
仏の願い 華厳寺に参り」・・・雲劉
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「紅葉から 石段踏みて 華厳寺の
満願拝し 奥之院」・・・雲劉
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「参拝に 我れ華厳寺の 願い祈るは
靡きる風の 鐘の音」・・・雲劉
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「人の世の 谷汲さんに 菩薩ゆき
秋の葉舞いて 華厳寺なけり」・・・雲劉
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御詠歌
今までは 親と頼みし 笈摺を
脱ぎて納むる 美濃の谷汲
・・・笈摺堂
萬世の 願いをここに 納めおく
水は苔より いづる谷汲
・・・満願堂
世を照らす 仏の印 ありければ
まだ灯火も 消えぬなりけり
・・・大悲殿
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聖 句
悪を己に向け善を他にあたえ
己れを忘れ他を利するは慈悲の極なり
・・・伝教太師
ただわが身をも心をもばなちわすれて
仏のいえになげいれて
仏のかたよりおこなわれてこれにしたがい
もてゆくときちからをもいれずこころをも
ついやさずして生死をはなれ仏となる
・・・道元禅師
仏となるにいとやすきみちありもろもろの
悪をつくらず生死に著するこころなく一切
衆生のためにあわれみをふかくしてかみを
うやまいしもをあわれみようずをいとう
こころなく願うこころなく
心におもうことなくうれふることなき
これを仏となずく
・・・道元禅師
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