第３２回あるけ歩け真夜中大行進 |
２００４年９月４日（土）〜９月５日（日）
まみくとい山の会が主催する［第３２回あるけ歩け真夜中大行進］に初参加する為に２時間ぐらい昼寝をして起きたら大雨が降っていた。簡単に夕食をとってから妻に須坂駅まで送ってもらった。雨景色を電車の窓から眺めながら中野松川駅に着いた。ザックカバーをつけコウモリをさして踏み切りを渡って約１ｋｍ程歩いて一本木公園の外のコンサートホール広場に着いた。 シクシク ピックン シクシク ピックン 一本木公園に雨が降る 薔薇の雨が降る 胴石にも版画の雨が降る 古き校舎はギシギシと揺れて コンサートホールに 雨の音が響きわたる あるけ歩け真夜中大行進 ６２キロ 歩けるのか 妖雨に誘われて 歩く友はやって来る シーーク ピックン 外にあるコンサートホールの観客席で受け付けを済ませて反射する襷にゼッケン８３番をザックカバーに取り付けた。写真を撮ったり登山をしている中高年の女性とお話をしたりして時が過ぎて、参加者（１５０人）全員集まってラジオ体操を済ませ雨が止みはじめた１９時２５分にスタートした。
中野の高校生グループに追いついて早足で追いかけて行った。そのうちに高校生グループは走りはじめたらゼッケン８７番の茶髪の若い女性も走りはじめたので小生もつられて軽く走り出した。長野から来た小生の息子と同じ歳の２６歳の彼も走っていた。古牧橋手前からゼッケン８７番の茶髪の若い女性はついにダウンして高校生グループの集団から去って行った。彼も集団から離されていった。 バタバタ パッタン バタバタ パッタン ゴールへ歩け歩け それ急げ いや慌てるな 先は長いぞ 疲れるぞ マイペースで歩けと 高井富士が見守っている 怪しげな雨雲に誘われ 歩き人は我を忘れている 早足の人につられて 暗闇の小走りの道 バーータ パッタン 高校生グループは更に少しずつスピードをアップして、小生はザックを背負っての歩行ではついていくのがやっとこであった。それでも頑張って飯山駅（走破距離１５ｋｍ）のチエックポイントに２１時２０分に着いた。休息している間に高校生グループは新井へと走り去って行った。 ［あるけ歩け真夜中大行進］は歩いてこそ本来の目的だと自覚して飯山駅からはゆっくりと歩いて誘導員に従って北への楽しむように商店街の道を進んだ。Ｔの字になっている所から左へ国道２９２号線の道を歩いた。 チンチン チリリン チンチン チリリン 歩けば鈴が鳴る 我の腰から鈴が鳴る 峠道 暗い道 雨の道 街灯に 巡回の車明かり 歩いて歩いても遥か遠く 歩の祭りに鈴の音が・・・ 歩いて鳴って闇に谺する チーーン チリリン 飲み物の自動販売機があったのでコーラを買ってコンクリートに座ってパンを食べながらのんびりしてからテクテクと軽い登り道を歩いた。いつの間にか息子と同じ彼が追い付いてきた。小雨が降り出している国道を彼と暫く話をしながら追い抜かれて暗闇の中へ消えて行った。雲に霞む月を時々見ながら大川区に入って中高年の夫婦が小走りに走ってきて追い抜かれて歩く力が抜けていった。 ホロホロ ホロリン ホロホロ ホロリン 富倉街道は闇の道 寂道を歩き去っても 誰を待つこともなく 歩く音も聞こえてこぬ トンネルは無情に 恬然と待ち構えて 歩く友を誘っている ホーーロ ホロリン
４８番４９番のペアーの人もやって来た。彼は出発したので小生も慌てて支度をして出発して国道入り口で雨の中で写真を撮っていたら高山から来た須坂東高校の１５歳の彼女（ゼッケン３５番）と兄のグループが追い抜いて行った。彼女に足早に追い付いてチラッと話をしていたら彼が後ろから追い付いてきた。先に行ったのに、おかしいなあと思ってきいたら道を間違えてしまったと話してくれた。彼女の兄は足が遅くなり後ろに消えて行った。 ピカピカ ピカリン ピカピカ ピカリン 町明かりよ 誰を呼ぶ 何を求めて歩くのか 追い抜き 追い越されて 歩の友たちが行けば 身も心にも雨が降り注ぐ 闇を照らす町明かりよ 無情に降り注ぐ雨よ ピーーカ ピカリン 旧国道１８号線交差点（走破距離４１ｋｍ）まで着いてきた彼女は兄を待つためか歩きを止めた。ここから右（２９２号線）に曲がって彼と一所に歩いていてコンビニがあったので彼に休んで行こうと誘って飲み物を買ってパンを食べながら休んでいたら、４８番４９番のペアーの人に彼女に数人が追い抜いて行った。彼があんまり抜かれたくないと歩き始めた。小生もコウモリをさして食べながら飲みながら時々暗闇で躓きながら歩き始めた。 寺町交差点（走破距離４７ｋｍ）を過ぎたら彼は足を引きずるようになってきたので言葉をかけながら歩いていたが次第に歩きが遅くなってきた。２人程に追い抜かれて雨も激しく降ってきていた。そこから小生は足早に歩いて４８番４９番のペアーの人に２人ほど追い抜いて走破距離４８ｋｍぐらいの地点で彼女に追いついた。彼女と話をしながら何時しか彼女は歩くスピードを上げてきた。 シトシト ビッチョン シトシト ビッチョン 高田に激しく雨が降る 彼女の引きずる厳な足 水溜まりに落ちても 躓づいても 耐えて堪えて歩き続ける 彼女に我に 引きつけるのもは あるけ歩け真夜中大行進 ゴールへの遠い足の雨道 シーート ビッチョン 早足で歩いて歩いて高田公園（走破距離５３ｋｍ）の右手の砂利道を歩いて 「もう９ｋｍ切ったです」 と彼女に慰めながら黙々と歩いた。
ランラン ララン ランラン ララン 直江津高校かな ここを曲がれば良いのかな 大雨さんゴール近しかな ほらほら 彼女を誘って 導く雨の真珠 輝きの歩き ゴールの慈愛に安堵の心 真夜中を歩いた彼女も我も 濡れた 衣服に 靴に 疲れ果てた足よ ６２キロ ありがとう ラーーン ララン 小生も足を引きずりながら手すりをつかまりながら階段を歩いて体育館に入って、濡れたのものを広げて体を休めた。彼女の親達はリタイヤしたのか体育館に先に着いていた。 ３０分遅れで彼もゴールして体育館にビッコに歩きながら入ってきた。まみくとい山の会の知り合いに歩けないからからと直江津駅まで送っていってほしていと携帯電話で頼んでいた。昨年も参加した４８番４９番のペアーの人もゴールして体育館に入ってきた。
４８番４９番のペアーの人に別れを告げて、７時過ぎに上越市立直江津中学を後にして明るくなった空から雨が降り落ちる中を２０分程歩いて直江津駅に着いた。丁度彼も車で送ってきてもらって着いたばかりであった。直江津駅８時１２分発に乗って長野駅まで彼と話をしながら、いつの間にか眠ってしまった。
追記 |
