大沼池～志賀山～横手山へ[1]

2009-08-20（木）登頂 25記載 ◆  １）大沼池入口(ポイント25/25)～大沼池～四十八池～志賀山神社（裏志賀山）～志賀山～四十八池～鉢山～草津峠～横手山～草津峠～鉢山～熊ヅリの頭～赤石山～大沼池～大沼池入口  ２）歩行時間約２７０分（休息含む） 山に在（あ）れば歩も休みも亦た好（よ）し・・・服神院 　夜は天の川が素晴らしく輝き夢を誘い眠りから志賀高原清水公園で朝を迎えて、どうも寒いなあと思って車内の温度計を見たら１４度であった。朝食を済ませて愛車を約４００m走らせて大沼池入口大駐車場へ移動した。空のバスが１台止まっているみで草木には露があり空気は澄んで誠に静かな駐車場であった。支度をしてトイレに寄って７時１３分に出発した。 　　　　　　　　　　　　「光り照る 志賀の滴は 天の川」・・・雲劉 　大沼池へ4kmの看板のあるゲートの左を回り込んで砂利車道(林道)へと歩いた。美しい樹木の葉や苔むした石を見つつ脳の中で妖精の夢を描きながら歩いていたら、あっという間に[逆池経由清水口バス停へ約1.2km・清水口バス停へ1.7km・大沼池へ3.3km]に着いた。付近には熊の絵のある[お客様へ]の看板があった。 ★～お客さまへ～ 　志賀高原の緑豊かな大自然はいかがでしょうか。山や森は僕たち野生動物の住む場所でもあるんだよ。僕たちも人間が怖いから、ばったり出会ったりすると手を出してしまうんだ。だから歩くときには声や音を出して知らせてくれれば遠く離れていくんだよ。それじゃ志賀高原をおもいっきり楽しんでね。 　あと大沼池へ3.3kmと長い林道歩きに飽きるかなと思いつつも朝の清々しい空気のせいか快調に強酸性の大沼池の池尻に着いた。澄みきった大沼池の写真を撮りながら水平な歩道からチラチラ見える大沼池に感動しつつ［レストハウス エメラルド大沼（林奥の別建物にＷＣ）］に８時２４分に着いた。小生しか居ない大沼池の湖畔は実に素晴らしく感じた。行ったり来たり動き回って写真を撮りまくって出発した。   池尻から 　少し登って大沼池の淵を回り込んで赤い鳥居のある大蛇神社へ立ち寄った。池の中に神秘的に立っている赤い鳥居がとても良い。祠辺りの常緑樹の根元の貫祿は誠に良い雰囲気を与えてくれていた。幾つかの階段を登り平坦になったら四十八池の淵に着いた。分岐から鳥居を潜って志賀山への登りとなって景色を眺めつつ登った。この志賀山には何度も登っているが来るたびに過去の記憶が薄っぺらなものかと思い知る有り様である。 大沼池の赤い鳥居 ★針葉樹林（環境庁・長野県） 　この辺りは亜高山帯特有のコメツガやオオシラビソの針葉樹で覆われています。しかし間に笹が沢山生育していますので針葉樹の幼樹は大木の根元の笹が無い所に芽生えて親と子がかたまって分布します。 　志賀山への分岐から裏志賀山へと向かって薄暗い林の中に安置されている志賀山神社に礼をして休息をした。カメラを持って奥の笹原の斜面にちょっと下ってエメラルドグリーンの大沼池をパチリパチリ撮った。祠の北側の常緑樹の切れた笹斜面からの景色は抜群である。分岐から美しい常緑樹の登山道を下り左下の小さな池に見ほれてコルから登り返して、また池を見て三等三角点・志賀山の山頂に１０時１４分に着いた。   裏志賀山からの大沼池 「志賀山や 秋風流し 池の神」・・・雲劉 一つ目の山頂、祠あり     志賀山                                                                   笠ケ岳 ★志賀山(環境庁・長野県) 　志賀山2035mは志賀高原の真ん中に位置し渦状溶岩流をもつ火山として有名です。二つの峰をもち岩場や池、這い松群落等変化に富み頂上からアルプスの眺めは素晴らしく、四十八池へのコース等があります。 　山頂から２分程で五葉松（ポイント１０／２５）に着き、ここから急下降して時々登ってくる人達とすれ違って湿原を横切って［熊の湯硯川］の分岐に着いた。硯川からの歩道は幅が広く筵が歩道の中央にずーとひき詰められていた。昔は細いグチャグチャな歩道であったような記憶がある。この歩道をぞろぞろと沢山の人が歩いていた。そんな人達に混じってだらだらと連れ添って四十八池に１０時５４分に着いた。 四十八池からの志賀山 山は志賀山 　　　　　　　　　　　　「四十八 池はぬくぬく 秋の花」・・・雲劉 ★四十八池湿原（長野県天然記念物） 　　　　　指定 昭和４８年３月１２日 　　　　　面積　約　３．８ヘクタール 　この湿原は志賀山と鉢山に囲まれた標高１８８０mの所にあり大小６０余個の池沼があります。湿原内にはミズバショウ・ヒメシャクナゲ・ミズギク・ワタスゲ・等が生育しモリアオガエル・クロサンショウウオ等の生息する学術上貴重な湿原である。 　　☆注意 　１）湿原内に立ち入らないこと 　２）植物動物土石類を採取しない事 　　　　平成４年７月２５日 　　　　　　　山ノ内町教育委員会 　　　　　　　財団法人    和 合 会 　ベンチやアズマヤでたばこを吸っている高齢者が多くタバコアレルギーの小生の居所が狭く休む所に苦労した。カメラを持って空身で四十八池を一周して鉢山へと歩いた。丸太の階段を登って赤石山への分岐(赤石山へ2.8km・寺子屋峰へ5.3km・鉢山へ0.6km・横手山へ3.3km)を過ぎ、更に登って平坦になって少しして左右が竹藪に囲まれ見晴らしのきかない鉢山2000mに１１時２６分に着いた。果物を食べながら鉢池が見たいなと思いつつ休息をした。 鉢山 「鉢山よ 竹と戯れ 池は伏す」・・・雲劉 ★笹(環境庁・長野県) 　ここの笹は根元が曲がって生育するのでネマガリダケと呼ばれ多雪地の亜高山帯に広く分布します。本来笹の仲間は暖地性植物ですので寒さに弱いのですが厳冬期の寒い間は深く積もった雪の中で低温から身を守ります。 　ここからどんどん竹藪を下って草津峠（熊の湯硯川への分岐、横手山へ2.3km・鉢山へ0.8km・志賀山へ2.4km・大沼池へ3.2km）に１１時４０分に着いた。昔に草津峠に来た記憶が蘇ってきた。草津峠に立っている看板などは朽ちているものが多く建て替えて欲しい所である。ネマガリダケに囲まれた滑りやすい登山道を緩やかに長く登って行った。二つ目のピークを右側を巻いて美しい常緑樹過ぎて下って登り返してゲレンデに出た。 　花畑がゲレンデに沢山広がって笠岳の山々が優雅に聳えていた。キツいゲレンデを登って［のぞき］への分岐に着いた。岩菅山ですれ違った、学生スキークラブの団体さんのグループが足早に登って来た。「コンニチワ」「＊＊＊＊＊」と元気はつらつと挨拶して横手山へと追い越して行った。調子に乗って小生もまねて早足で登ったが高齢者には無理のようだった。 　のぞき分岐から林の中へ入ってかなりの急登をしてトラバース気味の幅広い道に出て左へと歩き石碑［翠巒韻（すいらんいん）］・売店・ハウスなどがある所に出た。ここではてさてどちらへ行けば横手山の山頂かなと迷いながら辺りを徘徊して、渋峠からのリフト終点脇から鳥居を潜って横手山2307mの山頂に１２時３７分に着いた。   ヤナギラン                                                  ニッコウキスゲ            笠ケ岳                                                                 横手山へ 横手山 「横手山 頂きに来ぬ 楽の客」・・・雲劉 ★翠巒韻[二代目 重信]  　　　　建20035月創業50周年記念 　　操節 　　　　モンスター（樹氷） 　　　　四方山（よもやま）の景（けい） 　　　　魅せられて 　　　　励（はげ）む心に 　　　　礎（いしづえ）こもる 　　苦節 　　　　硯川（すずりがわ） 　　　　横手の高さよ 　　　　一歩ずつ 　　　　肩に食い込む 　　　　創業の夢 　　果節 　　　　住む決意 　　　　水探（すいたん）の業（ごう） 　　　　満生命（よろずいき） 　　　　今日の弥栄（いやさか） 　　　　子よ永久（とこしえ）に 　　　　　　　     　　詩・弟・昭五郎 　南面の景色抜群だが現在はあいにくの曇り空ではっきりしない天気であった。昼食をしていたらある御夫婦が登って来て「何方から来たのですか」と話しかけられた。思い出したら大沼神社の分岐でお会いした御夫婦であった。大沼池から志賀山まで登ろうとしたが曇ってきたので引き返して、のぞきからリフトで横手山の山頂にきたとか。横手山の各ハウスの付近やリフト乗り降り場は混雑していたが横手山の山頂は殆ど来なく静かな所であった。 　　　　　　　　　　　　「横手山 されど静かな 秋の音」・・・雲劉